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続・まりおの部屋

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2008年 08月 26日

ラマダン(断食)近し


ふと気づいたら、何と来月は早々にもうラマダン(断食)が始まるではないですか。

           ちいさこべ・・・ハコベです。
ラマダン(断食)近し_e0092286_1735157.jpg


そのことに気がついたのは、先週の金曜日、スーパーに行ってアルコール類の売り場が閉まっていたからなんです。

モロッコは中近東のイスラム諸国に比べればだいぶ戒律も緩く、普段はおおっぴらでなければアルコール類もOKの日常ですが、さすがに宗教的な祭日とラマダン中はお店は閉まります。

で、本当はラマダンの30日前からラマダン準備、つまり心構えのほうもしなくてはいけず、アルコールも飲まないようにする人が多いそう。
我が家はそういうことをしないので、お店が閉まって初めて、あ、そうだ、ラマダンが近い~~
と慌てふためく結果に・・・^^;

      ミント
ラマダン(断食)近し_e0092286_17384949.jpg


で、今年は始まりの目安が、9月の2日か3日。
もうご存知かと思いますが、イスラムはお月様の満ち欠けでカレンダーが決まりますので、しかもその夜の月の出を待つ体制なのでたまりません。

ラマダンがいつ始まるか、今日か明日か、、、、その告知がいつなのか、、、、

まあ、大抵の人はTVのニュースで待つわけなんですが、夜の最終版のニュースでも言わなかったぞ、じゃあ、明後日ってことか・・・とか、こんなことを毎年繰り返してるんですね。

それじゃあ、もう最初にきちんとカレンダーを計算して作ってしまえばいいではないか。
科学的にねえ、、、誰でもそう思いますよねえ。

こんなグローバルな時代ですしね、で、そんな意見ももちろんあり、論議になったりしてるらしいのですが、本家本元のサウジアラビアがガンとして首を縦に振らない。
計算で暦を決めること自体を禁じているってわけです。

それで、今年もイスラム諸国はその筋のお偉方が天体望遠鏡を覗き、良し、新月だ、いや、まだ見えない、とかやることになっているんでしょう、、、はー、、、ご苦労様な話です。

実際、イスラム暦が計算でびしっと決まっていれば、どんなにやりやすいかわかりません。

だって、想像してください。

例えば日本で、お正月元旦がその前日まで決まらない、ってどうでしょう。
夜に入ってからお月様しだいで、やー、まだです、明日が大晦日ということになります。
なんてことになったら、社会自体が機能麻痺してしまいかねないでしょうねえ。

こちらだって同じこと、明日が祭日でお休みかどうか、前の日の夜中までわからない、なんてことになったら仕事に差し支える場合もあるでしょうしね。

祭日の告知を聞き逃して、知らないで学校に行ったら閉まってたあ、、、今日お休みだってえ、、、
なんてことも笑い話でなく、実際にあるんですから。。。

不自由だなあ、と思いながらもこれが風習だとなるとそこに留まるしかない、ってことなんでしょうねえ。

      バジリコ
ラマダン(断食)近し_e0092286_17423239.jpg


因みにイスラム教では金曜日が聖なる日ですので、その昔はみんな金曜日が休みだったわけですが、近代になり、西洋諸国と足並みを揃えるために今では中近東でも日曜日が休みのところが多いと聞いています。 つまり、昔はイスラムで週末というと木金だったのが、世界事情に合わせて土日になったわけですね。

これも考えようによっては凄い譲歩のように思えますが、暦に関しては頑固一徹、譲りませんねえ。

まあ、いつも思うのですが、世の中あんまり突っ走り過ぎないように、というブレーキ代わりになっているのかもしれないなあ、、、それにしても極端すぎることが多すぎるイスラムの世界にまだまだびっくりさせられるワタクシめであります。

さて、徒然にウダウダと書いてしまいましたが、ラマダンに関しては、過去記事ですが、こちらこちらをご参考までにどうぞ。

by nmariomama | 2008-08-26 17:51 | 徒然何でも在り記


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