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続・まりおの部屋

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2006年 12月 11日

王宮

ラバトの王宮です。(他の主だった都市にも王宮はあります。)
王宮_e0092286_0104761.jpg

この王宮がある所は、グルッと外塀に囲まれ、一つの町のようになっています。
そこの地区で暮らす人は、皆、何らかの形で王宮関係する仕事をしている人たちとその家族というわけです。
この地区に出入りできるいくつかの門は、日暮れと共に閉められ、日没後は身分証明証の提示が求められます。

王宮_e0092286_0193956.jpg


モロッコは、正式にはモロッコ王国と呼ばれることからもわかるように、国王が政治を自ら司る、立憲君主制の政治体制になっています。
更に、国王が首相を任命し、国防省の長を自ら務めています。

現国王モハメッド6世は、世襲制度により、父のハッサン2世から王位を継承しています。
まだ若いのですよ。42歳。日本の皇太子と同じくらいの年でしょうか。
ハッサン2世の病死後、王位を継承してから7年目になります。

前国王はつりとゴルフの大好きな王様で、主だった都市に全部ゴルフ場を作ってしまいましたが、現国王は動物(特に犬好き)と車の好きな王様のよう。
この王宮とは別にプライベート用の宮殿を持っていますが、その敷地内でトラやイルカを飼っているという話。

そうそう、モロッコを訪れた方は必ずお店に入ると王様の写真が飾ってあるのを目にすると思いますが、実はあれは、義務なんです。
必ず飾らなくてはいけません。
新しくオープンしたお店には必ず検閲が入ります。
きちんと目に付く所に飾ってあるか。 写真が小さすぎないか、といろいろ規制があるようです。

余談ですが、王宮を目にされて、大きそうだけど意外に地味ね、という印象を受けられた方、多いのでは。
そうなんです、外見はね。 でも、中はね。

これって、モロッコの一般的な現象。
普通のうちも外見は平凡です。 でも、中に入ると、という家がとても多いのです。
入り口が狭いから小さな家かと思っていたら、へー、こんなに奥行きが!とか。

これをある人はモロッコ人そのものだ、というのです。
これがモロッコ人の懐だよ、と。
モロッコ人は本当に親しくならなければ、他人を家には招きません。
それまでは表面上の付き合いで、心は中々見せないと言われています。
でも、一旦心を開いたら、その懐は広く温かく、家の中に招きいれた如く、、、
その家というのも塀で囲まれて外側からではわからない、招き入れてもらえて初めて中の広さ、居心地の良さがわかるというもの。

ま、うまくできたお話といえばそうなんですが、私の経験から言えば、七割がた当たってますね。
ナールホド、と思ったことも何回か。
だからわからないんですよね、モロッコ人って、本当に外観では・・・^^ゞ

下の写真は、王宮に併設されたモスク。 この地区内に住んでいる人は使えます。
王宮_e0092286_050311.jpg


by nmariomama | 2006-12-11 00:57 | ひとくちモロッコ


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