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続・まりおの部屋

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2006年 07月 28日

お飲み物

さて、ぶどう棚を作ったという話から、ワインでも・・・?なんてご質問も随分あり、ちょっとそっちの話なんかいってみましょうか。
ま、あんまり大きな声では話せない話題なんですが。

モロッコはイスラム教国なので、当然宗教的に禁酒の国であります。
しかし、現状を言えば、アルコールに対して中近東のような厳しい管理はありません。

大体のアルコール飲料は手に入ります。
まあ、田舎や非常に宗教色の濃い町では持ち込みも禁止、というところもありますが、ラバトやカサブランカでは日常的に問題なくスーパーなどで買うことができます。

その他、ホテル、レストラン、バーなど誰でもオーダーできます。
但し、モロッコ人はテラスなどの屋外では注文できません。
飲みたければ中でどうぞ、ということになります。
つまり、本音と建前みたいなもので、一応戒律に禁酒とあるのでおおっぴらにはしないこと、ということなんですね。

種類はビール、ワイン、ウィスキー、各種リキュール、なんでもあります。
(が、日本のものはありません。)
このうち、ビールとワインはモロッコ産が存在します。
そもそもここですよね。ま、ここがモロッコの可愛いところ、愛すべきモロッコなのであります。

ワインは白、赤、ロゼ、そして、グリ、なんてのもあって、これは製造過程がまた、ロゼとは違うようなのですが残念ながら私は詳しく知らないので解説は抜きます^^;

ワインの値段はやはりピンからキリまでありますが、安いので一本3~400円くらいから、高いのは・・・えーまあ、ぐーんと高く、、、
この値段はモロッコの一般庶民の懐具合から言ったら、決して安くありません。

さて、この飲酒ですが、建前は先ほど言ったように、飲まない!んですよね。
ですから、みんな、普段全然飲まないという顔をしてます。
特に大家族で住んでいる場合は、信心深いおじいちゃん、おばあちゃんがいたりしますから、家族一緒のご飯の時には絶対飲めません。
核家族化が進んでいる都会などでも、突然の訪問を受けたりするので、のんびり飲んでいられません。
万が一、飲んでいる時にドアがノックされたらどうするか。
まず、何が何でも隠します。 そして、ドアを開けて訪問客が飲酒にヤバイ人であれば、そこで中断。
なーんだ、ナントカちゃんだ、ってことになれば、またビンが出されてまあ、一杯と。。。

笑っちゃうでしょう。
やっぱり、飲酒というものに何となく罪の意識みたいなものがあるんですねえ。
我が家は二人とも好きですので、まあ、こういう間隙を抜けて適当に飲んでいます。

では、なぜ、イスラム教ではお酒は禁止されているのでしょう。

アルコールは理性を失わせる、というのが理由のようです。
アルコールが起こすさまざまなトラブル。飲酒で人間が変わったみたいになってしまう人もいるでしょう。
喧嘩も始まるかもしれません。果てはもっと深刻な事態を引きこすかもしれず。
それを回避するため、と言われています。

しかし、モロッコ自体、古くににワイン造りは始まっており、14世紀にはギリシャなどから輸入も行われていたと史実にはあるようです。
その後、長いことフランスの保護領だったこともあり、パンと一緒にフランス人にワイン造りも仕込まれたに違いありません。

アルコールもその飲み方でしょう。
ということで我が家では健康的に飲んでおります^^

こんなモロッコですが、宗教的な祭日にはアルコールは買えません。
都会の大きなスーパー、ホテルなど、外国人は買えるような所もありますが。
後は、断食の月には、決して飲酒はしません。全部閉まっちゃいますしね。

今日は、急にこの話題に決めたので、それに因む、つまりアルコール類の写真などの用意がなく、又機会がありましたらご紹介することにします。

まあこんな感じですので、我が家の葡萄だなにもし実が生っても、大人しく実を食べるくらいにしておきます^^
お飲み物_e0092286_23384658.gif


by nmariomama | 2006-07-28 23:41 | ひとくちモロッコ


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