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続・まりおの部屋

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2010年 02月 19日

オリーブの実

オリーブは原産地を地中海地方とするモクセイ科の植物ですが、その起源は古く5千年前にはもうあったということです。

モロッコもこのオリーブの実の生産地としては、結構有名なんですよ。
スペイン、イタリア、ギリシャ、トルコあたりの次に生産量の多い国。

モロッコではどのくらい前から、、、、というのはちょっとわかりませんが、紀元5~6世紀にローマの属州だった地域では、そこでオリーブを植林、栽培してオリーブオイルを生産、
ローマまで運んでいたという話です。

(モロッコの古代ローマの遺跡に興味ある方は、過去記事ですが、こちらをどうぞ)

で、オリーブとモロッコ人は切っても切れない関係がありまして、特にその実の塩漬けは、モロッコ人の食卓に欠かせないものであります。
ちょうど、日本人の漬物かな。 まあ、最近はそんなに漬物に固執する日本人も多くないかもしれませんが。

モロッコの食卓では、このオリーブの実の塩漬けが置かれていない、という家庭は有り得ない、というくらい大切なものです。

我が家では、私がつい出すのを忘れるものだから、いつも夫に、オリーブは?と催促されてしまうんですよね。 
夫にとってはテーブルにオリーブが出てない食事なんて、と言ったところのようです。

又、経営者がモロッコ人なら、フランス系料理のレストランでも、イタリア系料理のレストランでも、まずこのオリーブとパンが出てきます。
で、メインの料理が出てくるまで、つまんでる。 
美味しくてオリーブと一緒にパンも全部食べちゃってお腹いっぱいになっちゃった、なんて経験もあります。

とまあ、そんなこんなのオリーブの塩漬けですが、先日大瓶詰めのオリーブが我が家にやって来ました。
地方にいる夫の友人から送られてきたもので、自家製です。
自分の家の庭のオリーブの木になった実を塩漬けしたもの。
ちょうど、日本で言うと、庭で収穫の梅の実を梅干にするという感覚ですね。

オリーブの実_e0092286_23524379.jpg


オリーブと一緒に、酸味をつけるためにレモンを、又野菜も漬け込むとちょうどピクルス状態になって美味しいんですよ。
これにはニンジンしか入ってませんでしたが、コルニッションとかカリフラワーなんかもいいようです。 
後、上の瓶詰めには香り付けとして、生のニンニクと乾燥のオレガノが加えられていました。

普通、売っているのは苛性ソーダに漬けて、まず渋抜きをしたものが多いのですが、苛性ソーダの薬臭い匂いが残っていたりと、美味しくないことが多いのです。
上の瓶詰めはそれを使わず、じっくりと漬け込むことによって、自然に渋抜きをしたものということで、味もまろやか。

漬けてからどのくらいで食べられるの?と聞いても、その都度味見しながら適当に、、、
という返事なのでなんとも悠長ですが、大体一ヶ月くらいはまず置くようですね。
実の状態にも寄るのでしょう。

日本ではオリーブと言えば、たいていグリーンですが、これはまだ若いオリーブということです。
モロッコでは実の収穫は11月頃ですが、最初に収穫されるのが、このグリーンオリーブ、
少し間を置くと実がもっと熟してきます。 それに従って色も段々赤みがついてきて濃くなっていき、最後は真っ黒に。。。

黒いオリーブは又種類が違うというわけでなく、一番熟した状態ということですね。
この黒い状態の実は、グリーンの実の塩漬けの仕方とは違い、良く洗ってから直接に塩をまぶし、そのまま置きます。 
黒オリーブはよりオイリーな状態で、苦甘いような大人の味といった感じ。

もちろんそのまま食べてもいいし、種をとってペースト状態にしてパンにつけて食べたり、刻んでスパゲッテイーに絡めて食べても美味。


オリーブの実_e0092286_2356427.jpg


というわけで、今日は、オリーブの実のお話でした^^


オリーブの実_e0092286_23592812.gif


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                                                   ありがとうございました。

by nmariomama | 2010-02-19 00:04 | 食べ物関係


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