2007年 01月 30日

モロッコの子供の日、アショラ

うっかり忘れていましたが、昨日はイスラムの行事、アショラ、でした。
これは、言ってみればモロッコの子供の日と言ってもいいと思います。

元々はイスラム教、シーア派の重要な行事、預言者の孫にあたるホサイン(フセイン)殉教の日として定められている日なのですが、ここ、スンニー派のモロッコでは、子供を祝う日としての行事となっています。

シーア派、スンニー派というのは、イスラム教を宗派で大きく分けた時に呼び名で、イスラムの正統派はスンニーで、モロッコはこれに属します。
こんなことは聞きなれないと思いますが、最近では混迷するイラク問題が、宗派の対立にもよるものだと言われるのは、この、スンニー派とシーア派のことを指しているのです。
イラクはこの二つの宗派が同じ国の中に存在するわけです。
シーア派で代表的な国はイランなどです。

話を元に戻すと、昨夜はそのアショラと呼ばれる日でした。
モロッコでは、子供達はこの日、洋服を新調してもらったり、おこづかいをもらったり、おもちゃを買ってもらったりするのです。

又、家族で集まったりするのですが、この時に↓の写真のような、木の実やら干した果実やらを食べる習慣になっています。
e0092286_22342475.jpg

ナッツ類はアーモンドやピーナッツ、左にある丸いものは干したイチジク。手前の飴色のはナツメヤシの実、デイツ。 右端は胡桃ですね。 時にはこれに、干し葡萄や、他のナッツ類も加わります。

実はうっかりしてたというのは、もう我が家では子供も大きいし、特に何もしないのです。
でも、義母は毎年一応この木の実は用意するので、ちょっと分けてもらったというわけ。

後、この日は子供達が花火をしたり、水を掛け合って遊んだりもします。
でも、季節がら、水で遊ぶには寒いし、花火も実は4~5年前から禁止になってしまっています。
主に爆竹で遊ぶのですが、毎年焼けどや怪我の事故が続出し社会問題になり、とうとう政府が禁止のお達しを出してしまいました。
以前はこのアショラが近づくと、爆竹で遊ぶ子たちが出始め、あー、もうすぐアショラだな、とわかったのですが、冒頭に、うっかり忘れてました、とあるのはそういうわけだったのです。

因みにアショラとは、アラビア語の数字の10、アシャラ から来ているもので、イスラム暦第1月の10日めを意味します。

つまり、昨日は、イスラム暦 1428年第1月10日めだったということです^^
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by nmariomama | 2007-01-30 23:05 | 徒然何でも在り記 | Trackback | Comments(10)
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Commented by kazinvic at 2007-01-31 22:08
イスラム暦は太陽暦より短いと聞きました。
ということは、アショラも、年々、早くなるんですよね。
この、木の実や干した果実を食べるのには、何か意味があるのでしょうか?
季節がずれてしまって、手に入らない、なんてことはないのかしら?
あ、だから、保存の利くものなのかな。
何だか、質問ばかりで、すみません。。。
Commented by nmariomama at 2007-01-31 23:10 x
☆kazinvicさん
そうなんですよ。 
イスラムの宗教的行事は全部毎年11日ほどずれて、早くなって行きます。
木の実などを食べる習慣については、詳しいことはわからず。
モロッコだけなのか、他の国ではどうなのか、、、
由来を私も知りたいと思ってるんですが、誰に聞いても、昔からの習慣だから、と言う答えしか返ってこなくて・・・^^;
いえいえ、何でも聞いてくださいな^^>知ってる限りでお答えしますので^^
Commented by sora at 2007-01-31 23:17 x
はじめまして。
イスラム教のスンニー派、シーア派は、最近TVニュースで耳慣れて
いましたが、説明していただいてとってもよくわかりました。
モロッコにも子供の日があるんですね。
とても興味深く読ませていただきました。
これからもよろしくお願いします。
Commented by nmariomama at 2007-01-31 23:28
☆soraさん
こんにちは、いらっしゃいませ^^
両派とも更に細かく分かれて、たくさんの派があるようですが、とりあえず、大きく分けると、スンニーとシーアなのです。そして、相当教義が違うと言うことを、ちょっと知っておいていただくと良いかも知れません。
日本の子供の日と少し意味合いが違うかもしれませんが、子供が着目される日という感じでしょうか。
はい、こちらこそ今後ともよろしく^^>
Commented by arc1017 at 2007-02-01 08:11
イスラム教の宗派の違い、へぇーほぅーと読ませてもらいました。
昔ね、日本人の大学教授が書いたという、イスラム教についての本を読んだことがあるんですけど、東南アジアのイスラム教を中心として、風習などを説明した本で、あまりイスラム教の宗派や規律、それぞれの行事の意味なんかを説明が少なかったんです。
まりおママさんのブログは、そんな教授が書いた本よりためになりますよ!
私、もうひとつイスラムについて学んだような気になってます☆
Commented by elderman at 2007-02-01 08:43
ああ、懐かしいなぁ。イランでは花火が盛大にやられます。賑やかな夜になります。テロだか爆竹だか分からないのが怖いところです。イランの爆竹は音の凄いものが作られるので実際爆弾みたいですよ。
Commented by nmariomama at 2007-02-01 16:48
☆arc1017さん
いやいや、これ以上簡単な説明はない、っていうくらい大雑把な説明で、こんなんでわかるんかいな、といつも冷や冷やです^^;
イスラム教の教義は多数ある宗派によっても随分違うみたいだし、地域によっても解釈の違いがさまざなようです。
それをちょっと頭に入れておいて、大元のところで掴んでおくといいかもしれませんね。
まあ、とにかく、ほんの少しでもお役に立ててればこんなに嬉しいことはありません。20年以上もここにへばりついていた甲斐があったというものです^^ゞ
Commented by nmariomama at 2007-02-01 16:54
☆eldermanさん
元々、この行事はシーア派のものだからイランではさぞ盛大だったでしょうねえ。
そうそう、モロッコで禁止になった花火類も、確かに事故が相次いだ為もあるのですが、ひょっとしたら、テロとの関連性もあるかもしれません。
こっちの花火類は全部中国製です^^
Commented by ryu_ma_ma at 2007-02-02 08:17 x
まりおままさん、スンニー派とシーア派はよくわかりました。
つまり両者はそれぞれにシアワセを守ってるんだけど
同居はできないということですね。
子供の頃はどんな宗教も
人を憎め、争いをしろとは教えない物だと信じていましたが、、、

古いと信じていたイスラムの暦が今年1428年であるということも意外でした。
ふむふむむ、、、知恵熱が出た。
Commented by nmariomama at 2007-02-02 16:57
☆ryu_ma_maさん
幸せの形がそれぞれ違うということなんでしょうね。
で、箱の中に押し込めようとして、ぶつかり合う?
イスラム教は教義が広い為に広がりも大きかったけれど、そのためにさまざまな解釈が生まれてしまった、ということにも問題があるような気がします。
622年がその起こりですから、7世紀、、、その頃のアラビア半島は・・・なんて話になると延々続きますので、後は適当にそのあたりの書物の紐でもといてみてくださーい^^ いかに彼の地が暗黒の世界であったか、イスラムが生活の中での一筋の道しるべであったか・・・知恵熱も時にはいいものかも・・・^^???


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