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続・まりおの部屋

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2006年 10月 08日

今日で半分。

昨夜の満月で、このラマダン、断食の月も半分すんだことになります。
このお月様がこれから段々痩せてきて、15日後に消えた時、ラマダンは終わります。

断食が始まってから一週間目はやはりきついのですが、二週めに入ると段々体が断食のリズムに慣れてきて少し楽になります。
ですのでこの時期は割合に普通に動けたりしするのですが、三週めの終わり頃からは、寝不足もあり疲れが出始め、体力が落ち始めてきます。
食欲も落ちてきますので、ラマダン当初より食べる量も減ってくるようです。

こんな中、新聞でこんな記事を見つけました。

『解決!フトールの準備もこれでOK』 とでも訳したくなるような軽快な見出しが載っているのに気がついて読んでみたら、なんと、一日の断食明けにとる食事、フトールの出前なんですね。

今風に言えば、ケータリングでしょうか。

びっくりです。
ピザの出前はあるのです。 その他ファストフードのハンバーガー、サンドイッチのお持ち帰りなど。
それから、結婚式などのパーティなどはケータリングがあり、結構利用されているようですが、
フトールに関しては驚きましたねえ。

なんでも2年ほど前からある若いカップルが考え出し始めたということですが、共稼ぎの夫婦も増えている昨今、仕事から帰ってきてからフトールの準備をするのが大変だという女性の声に注目したとあります。

確かに、フトールは断食が明ける時間が決まっていますから、それにピッタリ合わせてテーブルのセッティングをしなければなりません。
これが案外に大変。熱い物は熱く、冷たい物は冷たく、時間通りにすべてテーブルの上に並べるというのは難儀です。
しかも体は疲れきっていますからねえ。

それでは今までなぜ、こういう便利なのがなかったのでしょうか。
という問いには、ラマダンという伝統的、かつ、神聖な期間にそういうものを利用するというのに抵抗があったというのです。

でも、始めてから2年、3年と経つうちに、利用する人は増えているという現状のようです。お金の問題もありますが、女性がそれを望んでも、男性が受け入れないというのがまずあるんじゃないかと思います。
そこら辺の理解も進んできたということはモロッコも少しは女性が楽にできるようになってきたかな???

でも、こんな話しが出ているのはやはり都会だけのことで、一般的になるのはまだまだ遠い話でしょうねえ。
これって、日本のお正月の御節を全部外に頼むというのに似ているでしょうか。
昔の日本では考えられなかったこと、今では当たり前のように、みんなが利用してますよね。

因みに我が夫に聞いたところ、あっさりと、お金があればね・・・と言われました。
これは、聞き様には、キミが払うんなら、、、と聞こえたのは私のヒガミでしょうか・・・

えーい、ワタシが払ってやるぅー、と豪快に出て、来年当たりはひとつ頼んでみるか、なんて思ったラマダンの夜更けでした。。。

写真は、ブリウアット と呼ばれる、春巻きのようなもの。
中にはトリのササミにピーナッツを砕いたものを混ぜ、塩コショウ、香辛料の他、少し砂糖を加えた味付けものが入っています。
今日で半分。_e0092286_1714535.jpg


by nmariomama | 2006-10-08 17:04 | ひとくちモロッコ


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